ヒナ

街角に子供達の人集り
遠巻きに覗いて見ると
段ボールに入った鳥のヒナが
ピーピー鳴いている。
そこにはボール髪に黒いマジックで女性らしい字で
「鳥のヒナがいます。
ケガをしています。」
と書いてある。
少し身体の大きい眼鏡を掛けた男子が中心でそれを3、4人のワンピースの女子が取り囲むような形で意見交換しているところだ。
それにしても無責任な話だ。
ヒナを保護したまでは良いが自分で保健所なりに連絡して対処しようとは思わなかったのだろうか?
もっとも、保健所に連絡しても公道に落ちていない限り相手にしてくれない。
昔、会社の駐車場に子猫の死骸が有り、保健所に電話したら公道じゃないと手を出せないと言われた。
保健所に頼むには死骸を公道に移す以外に方法はない。
このままだとコンビニ袋に入れて死骸はゴミ箱へとなる。
保健所に頼めばキチンと埋葬してくれるのか?これも疑問である。
子供達が意見交換しているところへ一人の婆さんがやって来て言った。
子供達は最善策を提案してくれるのではと場所を明けて婆さんが見えるようにした。
優しい笑顔を浮かべると婆さんは子供達の眼を見回して言った。
「食っちゃいなよ。旨いよ雛鳥はーハハハ」
高笑いを上げて婆さんは去っていった。
子供達は呆然と見送るしかなかった。
大きめの雛鳥は痛そうな素振りもせずバタバタと段ボールをならしていた( ´∀`)

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