アルコール

コロナ禍では指先のアルコール消毒が当たり前の世の中になった。
浅中三年B組
朝の登校時間
生活係の由香は教室の入り口でアルコール消毒液のボトルの横に立ち登校してくる生徒に指先の消毒を促す役目だ。
スルーしようとする生徒に声を掛ける。

「ちょっとーそこそこ!消毒しないと教室の中に入れないよ!」
なめられないように強めの口調で指示を出す。
「えーと、うちはアルコールアレルギーなんでやったらあかんねん。」
関西からの転校生の浪花君だ。
こいつ、またか!
面倒臭いなと思いながら
「うちのクラスはアルコールアレルギーおらんねん!
アルコールアレルギーなら事前に医者の診断書を親から学校に提出されてるはずやさかいにな」
何でこいつの関西弁にあわせなあかんのやろ?
と、思いながら由香はしぶしぶ手を出す浪花の手にアルコール消毒液をぶちまけた。
「ひいぃっ!冷たいのあかんねんて!」
なんだよ!指先が敏感でいやだったのかよ。
由香は心の中でつぶやいた。

「あのう、ポンプ押してもらっても良いですか?」
クラスで一番チビの林檎ちゃんだ。
「あいよ!」と相づちを打って消毒液のボトルのポンプを押してやる。
「ありがとう!へへっ!」
「自分で押すと誰かの菌を貰っちゃうかもしれないから絶対に触らないんだって、彼女んち大家族でお爺ちゃんお婆ちゃんが2人ずつ居るからコロナ菌に人一倍警戒心が強いのよ。」
そう教えてくれたのはクラスで一番背が高いキリンちゃんだ。
「お年寄りは重症化しやすいって言うからね!」
うちは両親と私の3人家族だし問題ないかな。
でも、近所にママの両親が居るから気を付けようっと
決意を新たにする由香なのでした( ´∀`)
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